下肢静脈瘤

足の血管が浮き出ていることはありませんか? 私なんかは体が細いということもあって、足に限らず、手の甲の血管も浮き出ていたりしますが、不自然に血管が浮き出てこぶのようになっている場合は注意が必要です。それは下肢静脈瘤の可能性があるからです。

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静脈瘤とは

静脈瘤とは、静脈に血液がたまってしまうことです。とはいっても血栓のように血のかたまりができるわけではなく、血液がうまく流れなくなり、その静脈部分に血液がたまってしまうのです。

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤は、文字通り、下肢に静脈瘤ができてしまうことです。下肢の静脈は皮膚表面の近くにあり、その静脈の血液が流れずにたまってしまうので、血管にこぶができたようになってしまいます。

下肢静脈瘤の症状

下肢静脈瘤ができると、足がだるい、足がむくむ、足がかゆい、足がつりやすくなるなどの症状が表れます。症状が進行し、ひどくなると、皮膚が炎症をおこして潰瘍になることもあります。ただし、動脈瘤と違い、下肢静脈瘤というだけで危険な病気というわけではありません。

下肢静脈瘤の原因

静脈は、体中から心臓に向かって流れる血管です。体で酸素を使い、その廃棄物と結合した血液が心臓に向かって流れていきます。従って、静脈を流れている血液は心臓に向かわなければなりません。この辺、人間の体はよくできていて、血液が逆流しないように静脈の中には弁がついています。これにより、心臓に向かって押し出された血液が戻らないようにしているわけです。もし、この弁が壊れたらどうなるでしょうか。場合によっては血液が逆流することもありえますよね。特に足から心臓に向かう血液は重力に逆らっていくわけですから、弁が壊れると重力にしたがって血液が足のほうに戻ってしまいます。このようにして血液が正常に流れなくなり、静脈内にたまってしまうのが下肢静脈瘤です。

下肢静脈瘤になったら

基本的に、下肢静脈瘤は、命に関わるというほど重大な病気ではありません。症状の進行具合も非常に遅く、何年から何十年というスパンで進行しますから、発見即治療の必要ありというわけでもありません。しかしながら、絶対に安全なのかというとそうとは限らないので、気になった場合は病院で診察してもらった方が安全です。

下肢静脈瘤の治療方法

下肢動脈瘤はそれほど危険な病気ではありませんから、治療が行われないこともあります。実際に、軽症の場合は治療が行われないばかりか、自覚症状すらないので、病院に行くという選択自体ないこともあります。従って、気にならないのなら治療しなくても問題はないのですが、やはり病気持ちっていうのは気分的にいいものじゃないので、治療して欲しいと言えばしてもらえます。治療方法はいくつかありますが、それを見ていきましょう。

保存的な治療

下肢静脈瘤のできている血管に外的な圧力を加えてこぶを小さくする治療法です。といっても何か特別な機械などを使うわけではなく、足にストッキング(弾性ストッキング)を履くという単純なものです。下肢静脈瘤の程度によって緩めのものからきつめのものまであります。軽症の場合はこれだけで症状がおさまることもあります。

手術

その名のとおり、弁が壊れている静脈そのものを手術によって取り除いてしまう方法です。下肢静脈瘤ができている静脈を取り除いたとしても、他の静脈によって血液は正常に運搬されますから、問題にはなりません。最近の技術では、仮に手術したとしても1週間程度、場合によっては入院しなくても済む場合もあります。

硬化療法

下肢静脈瘤のできている部分に強制的に血栓を作ることによって、静脈をふさいでしまう治療法です。これにより、下肢静脈瘤のできている血管自体を消滅させることができます。ただし、静脈瘤が大きい場合などにはこの治療法は効果が薄いとも言われています。

レーザー治療

最近行われるようになった治療法です。下肢静脈瘤の部分にレーザーファーバーを入れ、レーザーによって静脈を焼いて血管をふさいでしまう治療法で、外科手術よりも安全で入院も必要ないことから、欧米諸国ではすでに標準的な下肢静脈瘤の治療法になっています。ただ、日本では今のところ、レーザー治療をできる設備を整えている病院が数少ないことと、保険が適用できないので費用が高額になることから、一般には普及してはいません。今度、レーザー治療の有効性が実証されていけば保険適用にもなるでしょうし、下肢静脈瘤の標準的な治療法になると考えられます。

下肢静脈瘤を予防するには

下肢静脈瘤は血液が静脈にたまってしまうことによって起こりますから、血液が一ヶ所にたまらないようにすることが一番の予防方法です。例えば、長時間立ったままや座ったままでいないこと、もし仕事上そうしなければならない場合には、予め保存的な治療で使われる弾性ストッキングを身につけるという方法もあります。後、寝るときには足を高くして寝ることも下肢静脈瘤の予防になります。下肢静脈瘤になっても危険というわけではありませんが、何事も健康第一ですから、病気にならないにこしたことはありません。

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