膝の痛み

人間はよつんばいの生活から進化して現在の二本足による歩行に変わりました。そのおかげで移動手段から開放された前足は手として驚異的な発展を遂げた一方、体重の全てを請け負うことになった後ろ足には負担が集中することになってしまいました。つまり膝の痛みは二足歩行を選択した人類につきまとう課題といえます。ここでは膝の痛みという課題に関するお話を特集してみたいと思います。

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膝の痛みのメカニズム

膝の痛みにはさまざまな原因や発症のメカニズムが考えられます。それらの紹介と共に対処法などを紹介していきます。ただしここに紹介するものは代表的なもので、あくまで知識として活用してください。最終的な判断はやはり専門のお医者さんにお任せすることが必要です。

膝の痛みの原因

膝が痛むという場合大まかに分けるといくつかに大別されます。まずは病気ではない膝の痛みと対処法などを紹介していきたいと思います。

自分のクセや習慣などによるもの

例えば片足を引きずったり、片足に負担をかけるような歩き方をしていたり、ケガをしているので無意識にそちらをかばったりした場合は片足に負担が増えるので膝の痛みを引き起こしやすくなります。また、しょっちゅう階段の上り下りや坂道・山道などを歩くような日常の積み重ねから膝の痛みを引き起こすことがあります。

治療と対処

まず、歩き方に悪い癖がついてしまっている場合は意識して直しましょう。片足をけがした場合などであればケガの治癒と共に自然に治ってくるはずですが、治るまで片足に無理をさせないようにします。また、住居などの関係から階段や坂道による負担を減らすことは難しいかもしれませんが、杖をつく、疲れたら素直に休むようにするといくらか改善されると思います。補助器具として膝サポーターなどもよいでしょう。

急激な運動などによる膝の痛み

こちらは急に普段使わない部分に無理をかけた場合による膝の痛みです。軽いものであれば筋肉痛といった程度で済みますが、度合いによっては炎症などを起こしている可能性がありますので注意しましょう。数日たっても膝の痛みが引かない場合は炎症や膝部分の損傷といった可能性もありますので危険です。

治療と対処

通常の「張り切りすぎた」程度の筋肉痛であれば湿布やサポーターなどを併用しつつ安静にしていれば快方に向かうはずです。しかし膝の痛みがやけに激しい場合や、痛みがいつまでも引かない場合は張り切りすぎて炎症・欠損などを起こしているかも知れませんので一度専門医にみてもらった方が安心です。

加齢による膝の痛み

これといった理由が無くても歳を積み重ねると膝そのものが弱ってしまうことによる膝の痛みです。これはある意味では起こるべくして起こる避けられないものではありますが、「歳だから」とあきらめずに膝をケアしてあげることでずいぶん変わってくるものです。

治療と対処

まずは痛くて歩くのがおっくうであることはわかりますが、無理をしない程度に歩くことが必要です。歩かない生活が続くと膝やその周りの筋肉がおとろえてますます痛みを増長させます。そのほかには膝を冷やさないようにする、つえをついて膝への負担を減らすといった処方や最近では年齢ですり減ってしまう膝軟骨によいとされる薬も販売されています。

病気による膝の痛み

上記は病的な原因によらない膝の痛みですが、ここからは疾病による膝の痛みについてお話していきましょう。

炎症による膝の痛み

膝に無理をさせると足の筋肉などに炎症を起こすことがあります。これは炎症が発生した部位によって名称が変わるものの、基本的に膝やその周辺に無理をさせすぎた結果によるものです。代表的なものに“ジャンパー膝”“平泳ぎ膝”“**腱炎”といったものがあげられます。

治療と対処

まずは炎症の治療を行うことが必要です。膝の痛みの原因が炎症によるものであれば消炎とともに痛みも薄れるはずです。しかしこの時に無理を続けると慢性的な炎症になるので注意しなくてはいけません。また、特定のスポーツのやりすぎによって起こるジャンパー膝や平泳ぎ膝などは、しばらく競技を控えた方が良いでしょう。

膝そのものの欠損・異状による膝の痛み

もともと膝になんらかの異常があった場合や、激しいスポーツによる膝の損傷などによる原因で膝が痛むことがあります。前者の代表例は“タナ障害”と呼ばれるもの、後者では“半月板損傷”などがあげられます。

治療と対処

これらの原因による膝の痛みは、自宅で治療するのは危険です。膝を強打した、膝に異物感があるといった、いわゆる“身に覚えがある”場合は早めに専門医に診断を受けることをお勧めいたします。基本的にはどのような病気やケガも早期に治療するほど回復力が上がります。

膝の関節の変形による膝の痛み

膝は関節によって骨がくっついていますが、直接骨同士がつくわけではなく、間に軟骨と呼ばれるクッションと潤滑剤の役目をするものが挟まっています。ところが加齢やその他の原因によってこの軟骨がすり減っていくと関節自体が変形してしまいます。これが変形性膝関節症と呼ばれるものです。

治療と対処

この変形性膝関節症は実は年齢によって起こることが多いのですが、放置すると軟骨部分がすり減ってしまい、骨同士がこすれてしまう“進行性”といったものに悪化してしまいます。まずは早めの通院が基本ですが、そのほか普段の生活でも膝に負担をかけないようにする、正座は避ける、軟骨成分を作るコラーゲンやグルコサミンを含んだ食品(オクラや納豆、フカヒレ)などを意識的に取るなどを心がけると良いでしょう。

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